1「車椅子が無いと何も出来なくなってしまうというのは、嫌なもんじゃの。
体がだんだんと言うことを聞かなくなる。自分の体なのに、そう思えなくなってくるんじゃよ。
はぁ、体に限界がきているのなら、こんな体、捨ててしまいたいくらいなのにのう。」台詞太郎。作
2「時計の針がすすむ。心臓が鼓動する。
死神は毎日私の元にやってくる。
もう喋ることすらままならないこの老いぼれに、飽きもせずに。
今日は、やっとお迎えに来てくれたんですね。
『あ…り…が…と…う』」ココロノカタリベ作
3「アンタは相変わらず、お馬鹿だねぇ。
いいかい?親にとって、子はいくつになっても子なんだよ。
迷惑かけたくないとか、そんなことはいいから、迷惑くらい…かけなさい。」台詞太郎。作
4おじいさんボイスのイメージ
「……なーにお荷物を見るような視線をむけておるんじゃ! ワシはもうすぐ80歳、お前さんみたいなガキんちょの4倍以上は長生きしてるんじゃぞ! 少しはお年寄りを尊敬せんかい。なんせ、ワシが嫁さんと子作りしなかったら、お前さんもこの世に生まれてないんじゃからな。ひ孫の分際で、偉そうな顔してるんじゃないよ」奈良幸男作
5おばあさんボイスのイメージ
「ああ、今日もいい天気。こんな日は外でひと仕事してくるかね。……仕事って決まっておるじゃろう。パチじゃよ、パチ。晴れた日は気分がいいからパチをして、雨の日はユーウツな気分を吹き飛ばすためにパチをして。体調いい日は玉が出そうなんでパチをして、体調悪い日は、風邪を吹き飛ばす勢いでパチをする、というわけじゃ。……で、のう。今日のパチの軍資金にあてたいから、ちっとだけお小遣い……もらえんかのう?」奈良幸男作
6「はぁ…もうこの世に思い残す事だってないのにね。
早く、お迎えに来て欲しいのにそんなに簡単には…逝かせてはくれんねぇ。
この世が嫌になったとか、そういうわけじゃあ無いんじゃが…。
この世にいたって、何にもすることなんか、ありはしないんじゃ。」台詞太郎。作
7「まだまだ、若い者には負けんよ。
ワシの作った果物を、心待ちにしている人もいるからね。
ほら、君も一度食べてみるといい。
ワシが生涯かけて作ってきたんだ。」台詞太郎。作